最近は、結婚式や披露宴での服装のしきたりもどんどんカジュアル化していますが、親族ともなれば、やっぱりマナーに従ってきちんと着用するのがいいようです。昔は和服が多かったのですが、今では新郎新婦の父母でも洋装にするケースが増えています。
ちょっと気をつけておきたいマナー
洋装のフォーマルは格式と同時に、時間帯によって変わります。
終宴が午後6時前に結婚式、披露宴には、露出度の高いドレスはふさわしくありません。
ドレッシーなワンピースかスーツで、できればスカート丈はひざ下からくるぶしぐらいのものを。
バッグは小ぶりなもの、靴はエレガントなものを選びましょう。
終宴が午後6時以降になる場合は、襟元や肩の開いたイブニングドレスが正装です。
くるぶしも隠れる長い丈が正式で、バッグや靴は光沢のある布素材を選び、ジュエリーも5大宝石をつけます。
昼夜いずれもネックレス、イヤリング、指輪をつけたほうがいいでしょう。
午後6時前に終宴する昼のパーティーの場合、シルキーな上質素材を使った、肌の露出が少ないワンピースが正式。
ドレスと共布のジャケットがあると、昼夜の切り替えが簡単です。
スカート丈はひざ下からくるぶしぐらいが適当。昼のジュエリーはパールが基本、バッグは小ぶりなもの、ドレッシーなものをえらびます。
グローブはフォーマルに欠かせません。
布製のコサージュもおすすめ。
夜のパーティーの場合、サテン生地などのくるぶしから床までの長い丈で、袖のないロングドレスが正装。
靴やバッグは布製のもの。
ネックレス、イヤリング、指輪の三点は、フォーマルな洋装には必需品と心得て。
結婚式やパーティーの招待客としての装い
宴の格は、参列者の服装でも変わります。
いかにその場を晴れやかにするかも考えて装いを決めましょう。
主賓や来賓としてスピーチする場合、色留袖は一つ紋か三つ紋で、比翼仕立てにせず、白の伊達衿を重ねることで負う洋範囲が広がります。
長襦袢を白、帯あげ・帯どめの小物を白または白・金にすると格が上がります。
いずれの場合も、祝儀用の扇子を帯に挿すのを忘れずに。
招待客の立場なら、色無地より、華やかな訪問着か付け下げに、袋帯がおススメです。
白の伊達衿を重ねて格を上げます。
古典文様の訪問着は、背に一つ紋を入れておくと、改まった席にもふさわしい装いになります。
ホテルや格式ある会場の式に、友人として出席するときは、淡い色合いに、吉祥文様を配した上品な訪問着などで装います。
金糸銀糸が織り込まれた格調高い袋帯、淡色に金糸銀糸入りの帯どめなどで品よくまとめましょう。
レストランウエディングやパーティスペースなどで行われる小じんまりとした結婚式には、モダンなデザインの訪問着やつけ下げがぴったり。
やや光沢を抑えた金や銀の袋帯、きものの色合いを引き立たせる対象色の帯どめや淡色の帯あげでセンスよくコーディネートして。
仲人のブラックフォーマル着用マナー
最近では仲人をたてない結婚式も増えています。そんな風潮のなか、仲人を頼まれるのは、光栄なこと。
人柄や立場を認められ、周囲から信頼の厚い夫婦にしか訪れない好機です。
式当日だけのいわゆる媒酌人が一般的ですが、仲人は主催者側の代表です。
仲人夫人は、婚礼の当日、女性としては花嫁の次に重要な存在と心得て、重厚に華やかに装います。
黒留袖で晴れやかに。帯も上等の金地のものなど、格式とめでたさが感じられるものを締めます。
帯どめは、白・金・銀の組み合わせを、帯あげは白絞りか白綸子。
仲人の夫はモーニングコートで正装します。
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