新宮町以外の地方に先祖のお墓があっても、新宮町で暮らしていればなかなかお墓参りには行けないという人も多いようです。また都会に転勤でもあれば、いよいよお墓参りの足も遠のくことになりますよね。
そんな人の悩みを解決するのが、お墓の引っ越しで専門的には改葬というそうです。
去年の暮にゴンチャンの義母から墓じまいの相談を受けたので、お墓のある福岡市中央区のお寺に相談に行ってきました。
そこで改葬についても色々教えてもらいましたのでご紹介します。
このページでわかる情報
お墓の改葬(引っ越し)を考えている人
- 田舎の実家で一人暮らしをしている親がいる
- 自分も年老いて行くので、田舎の墓を自宅近くに墓を移したい
このように都会で働く中高年のサラリーマンにはこうした境遇に似ている人が多いらしい。
これは新宮町から都会へ働きに出てそのまま居付いてしまい、故郷との関係が年々希薄化している家庭もあります。このように親の墓が郷里にあれば悩むことになり、地元に墓の面倒を見てくれている親戚縁者がいるとしても、親戚の方も高齢化するなかで、これ以上の負担を心苦しく思い悩む人も増えています。
そこで注目されるのが改葬という墓の引っ越し
墓を移すなんて縁起が悪いと昔はいわれていましたし、そうした風習が今も残っている地方もあります。
しかし自宅や会社などの身近なところに墓があれば供養もしやすく、ご先祖様も喜んでくれるはずだということで、都市化の進展という社会構造の変化のなかで出てきた現実的な答えが改葬といえましょう。
改葬は4つのやり方に分類されます
- 石碑と骨すべてを移動する
- 骨すべてを移動する
- 複数ある骨壷の一部を移転する
- 骨壷の中の骨の一部を移転する
霊園と墓地と墓石店選びや、改葬にも詳しい【いいお墓ネット】によれば、このうち6割ぐらいが「骨すべてを丸ごとそっくり新しい墓に移したい」との希望が多いそうです。移転先は普通の墓だけではなく、納骨堂や樹木葬といった新しい埋葬を考えてもいます。
気になる費用は?
新しい墓地や石碑にもよりますがだいたい200万円前後はかかるそうです。
節約しようと既存の石碑を使っても、意外と運搬費がかかるのであまり節約にはならないそうです。
それと改葬では金銭面だけなく手順を間違えると、何かとこじれる可能性があることも教えてもらいました。
改葬の正しい手順
特に注意しなしといけないのは「事務手続き」です。遺骨は墓埋法で墓地以外での埋葬が禁じられています。(これはゴンちゃんにもわかります)このため、改葬する際にも現在墓がある市区町村に許可をもらわなければなりません。それに必要な書類が2通あります。
一つは「永代使用許可証」は移転先の墓地が決まれば所定の手続きを経て発行されますが、注意しないといけないのが「改葬許可申請書」です。書類のフォームは現在墓がある市区町村で入手できます。
新宮町の改葬許可申請書をダウンロードできます
改葬許可申請書記入例
こうしや書類には墓地の管理者(菩提寺の住職など)の署名・捺印が必要になってきます。(上図参照)
檀家である場合は菩提寺にとっては顧客であり、先祖代々の人質ならぬ「墓質」に取ることで囲い込みをしてお寺の運営にも一役買っていたわけです。こうした墓の移転は菩提寺にとって「お金」の部分をとればメシのタネを失うに等しいだけに、住職には直接あって善意を尽くして理解を求めなければいけません。
こうやって住職が承諾してくれた檀家を離れる離檀料が必要になってきます。
長い間において墓を管理してくれたお礼の意味合いが大きく、魂抜きのお布施も含めて10万円~50万円が相場とされます。僕が福岡のお寺で墓じまいの相談をしたときにも住職から聞いた金額は約50万円でした。菩提寺と付き合いが長かったり、役員をしておれば高めになることもあるとのことです。
まれにあるそうですが、住職が強欲で話をこじらせた挙げ句に離壇料を数百万円を請求されたというケースもあったと聞いたのはびっくりしました。
もちろん、住職には改葬を拒絶する権利もないので、こうしたトラブルになった場合は弁護士を使う手もありますが、供養が本来の目的であるために、なんとか円満に収めたいものですね。
まとめとしては、「改葬許可申請書」と「永代使用許可証」を役所に提出し「改葬許可証」を発行してもらって、「永代仕様許可証」とともに移転先の墓地に出すことになります。
イオングループでも「墓じまいサービス」をやっています
イオングループで葬儀事業をしている「墓じまい」サービスが、故郷などにある墓を居住地近くに移す「改葬」を支援するサービスを開始。すでに1年ほど前にスタートしたこの「改葬」の利用件数は顕著な伸びをしています。親族がいなかったり、地方に住んでいたりなどの理由で供養や清掃が難しいケースが増えているのが理由。また、イオングループという知名度もサービスの拡大に役立ち、利用者も安心してまかせられるという。
この「墓じまい」という業務は、宗派などを問わず、大都市圏に住む55歳~66歳からの相談が多い。「体力的に墓参りするのが難しくなった」「墓の管理をする家族がいない」「ほか、自身が死亡した時に「遠隔地の墓に入っても子供に迷惑をかけたくない」というのが主な動機のようです。個人で墓や遺骨を移すとなると大変です。市区町村が発行する「改葬許可証」や現在の墓の管理者による「埋蔵証明書」、移転先の「受け入れ正明処」といった書類が必要になるからです。
イオンライフのサービスはそうした手続きを代行し、墓石の解体・遺骨の取り出しを担っています。墓の大きさなどにより料金は異なりますが、2平方メートル未満の標準的なケースで21万3⑧40円。移転先での永代使用料や供養料などは別途料金が必要です。
同様のサービスは他社も行っていますが、イオンライフの強みは全国の受け入れ先を紹介できる点です。一つの大きな墓に大人数を合祀する永代供養から樹木葬、海洋散骨、納骨堂まで予算や嗜好、居住地に合わせて提案してくれます。改葬の費用は決して安くありませんが、イオンの名前は安心感を与える点が大きい。
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